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平和を愛する世界人として―文鮮明自叙伝
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説教(8月28日)

■宋 総会長による全国インターネット礼拝

■説教内容

2011年 天暦7月18日 午後7時40分、真のお父様はラスベガス天和宮で、圓母船の進水式を前にして歴史的な揮毫を下賜して下さいました。

歴史をさかのぼって太初に、神様が天地万物を創造して6日目となる日に、人間アダムエバを創造しました。
その人間にエデンの園の中にあるさまざまな種類の木の実をすべて食べても良いが、善悪の果だけは取って食べてはならない、という戒めの責任分担を下さいました。

神様は人間先祖アダム・エバがその戒めを守ったなら、生育して産み増えて地に充満し、すべての被造万物を主管するように3大祝福を準備したのです。

しかし人間はその戒めを破り、善悪の果を取って食べて堕落の道に離れて行ってしまいました。
この無惨な事件により、人間は万物の霊長として神様の創造の偉業に加わり第2の創造主になるようにしようとしていた神様の祝福のみ旨から外れるようになりました。

それによって神様が人類の真の父母になることができずに、孤独 苦痛 苦労の流離孤客の神様になってしまったのです。
これが神様の恨であり、悲しみであり、神様が住むことができる家も、お父さんの位置も失ってしまうようになったのです。

その日から神様は堕落した人間を救うための救援摂理を始められましたが、それがまさに蕩減復帰摂理歴史である宗教を中心として、無知な人間が帰って来るように宗教の摂理が始まったのです。

人間が僕の主管を受けるようになる下克上が起きて、僕よりも劣る僕の僕の位置に落ちた人間を探しだすための僕の僕の宗教→僕の宗教→養子の宗教→庶子の宗教→嫡子の宗教→お母さん宗教→お父さん宗教→→神様宗教の8段階の過程を経って人間を復帰するようになったことが蕩減復帰摂理歴史であるのです。

神様は恨と悲しみの中で、奪われたお父さんの立場を探し求めて勝恨成就の道を歩まれて来られたのですが、これが宗教の受難と迫害の道だったのです。人類歴史以来 4000年ぶりにこの地上にイエスキリストが来られて、サタンの正体が明かにされることを恐れたあげく、サタンはついにイエスキリストを十字架で釘を打ってしまう逆行をやらかしたのです。

イエス様は十字架で処刑される時に、「わが父よ、もしできることでしたらどうか、この杯を私から過ぎ去らせてください。しかし、私の思いのままにではなく、みこころのままになさって下さい」。と語りながら去って行かれたのです。

神様の蕩減復帰摂理歴史を延長させて、2000年後に責任を果すことができずに逝かれたイエス様の恨を解くための再臨摂理の土台の上に、この地上に再臨主を送るようになったのです。

再臨主を第 1アダム、イエス様 (後のアダム、コリント前 15/45) そして第3アダムを送られて、神様の創造理想である神様を中心とする 四位基台の上に真の家庭をこの地上に定着させなければならなかったのです。
それがすなわち真のお父様お母様の 1960年ご聖婚式から出発されて、14人の真の子女を生まれ育てられた真の家庭であるのです。
 
真の家庭を中心として、家庭,氏族,民族,国家,世界,天宙が実現しながら、神様の恨が解怨成就される神様の解放圏・釈放圏がいよいよ、真の父母様の 七転び八起の受難の道を経てついに2010年7月8日 天地人真の父母定着実体み言宣布天宙大会をはじめ、11月22日のワシントン・ニューヨーク大会、11月27日フーバーダム・ラスベガス大会、12月4日ソウル韓国天福宮大会の後、再び2011年4月24日韓国・仁川大会からヨーロッパ8ヶ国大会、またラスベガス大会などで、お父さんの位置を奪ったサタンは天宙大会、すなわち神様の家から出て行きなさいという通告文です。

今や6000年ぶりに初めて真の父母様によって、夜の神様(無形の神様),昼の神様(有形の神様),万王の王天地人真の父母様が完全に一体となり神様を解放して差し上げて、真のお父様の解放は真のお母様の解放によって解放されるのですが、

私たち日本はそのお母さんの使命をすることができるように召命的責任を果たさなければならない大きな祝福の位置にあるのです。

今や神様が真の父母様によって解放され全体,全般,全権,全能の神様として真の父母様と完全一体になり、歴史以来はじめて夜の神様,昼の神様が完全一体となって万王の王として、天地人真の父母として登極されるようになり、私たちはその尊前に絶対信仰,絶対愛,絶対服従を通じて死生決断、全力投球しなければならない時であります。

ですから「新しいぶどう酒は新しい革(かわ)袋(ぶくろ)に入れなさい。」いうイエス様のみ言のとおり、新天新地が到来する今は天宙的革命期です。
それで今の世界はサタンを中心とした政治,経済,社会,文化,宗教はすべて門を閉めて、神様を中心とする創造本然の理想世界・天一国創建が残っているのです。

ゆえに私たち皆はすべてのものをすべて捨て、何を食べようか何を着ようか心配せずに、その義と国のために生きて、あなたたちの父母よりも,あなたたちの妻子よりも,主であるあなたたちの神様を愛する実践信仰を通じて、真の神様と真の父母様が惚れる天の王子王女になって下さり、忠孝の道理をつくす忠孝自覚,自発忠誠で天の伝統を受け継ぐ先駆者たちになりましょう。

そして皆が摂理の堂々たる子女になり、永遠に日本が天一国創建の中核的使命を果してアダム国韓国と一つになり、天一国創建のお母さんになりましょう。

皆さんの家庭と氏族と国家の上に、神様の祝福がともに溢れんことを祝願いたします。

カテゴリー:今週の説教 - 11/08/30掲載

説教(8月21日)

■題目:信仰は人生の開拓者である

■説教:和田康伸 教区長

■御言訓読:み旨の道(信仰生活より)

神が行く道は開拓の道であり、信仰者はついていく道である。

開拓者は打ち寄せる試練と苦痛の前に不平を言わない。それゆえ信仰は人生の開拓であるから、信仰生活において不平を言う人は開拓者でもなく信仰する人でもない。

信仰は飢えのある信仰をもたねばならない。

統一教会の食口として一番安全な生活方法は、前線ですべての十字架を負って越えていく道である。これが統一教会の信仰の正道である。この路程で孝子、忠臣、烈女が決定される。

■説教内容

「信仰は人生の開拓者である」というのは、-み旨の道- の中の信仰生活の項目にある一文です。
創造原理第6節の中には肉身生活の意義が書かれています。

人間の体は霊人体と肉身の2つから成り立っています。それぞれ栄養素を必要とします。肉身は、空気や光、そして食物、水を必要とします。霊人体は、生素(神の愛)と肉身から送られる生力要素が必要です。

先週日曜日から土曜日まで歩んできましたが、その間、絶えず呼吸は続けています。通常1日3食を摂っていますが、肉身を維持してこの場に集まっています。

それでは霊人体は生素(神の愛)をどれだけ受けてこられたでしょうか?そして善行でどれだけ生力要素を受けてこられたでしょうか?肉身は間違いなく維持してきていますが、霊人体はどれほど成長出来ているでしょうか?

もし、1週間の間、感動がなかったら如何でしょうか、肉身をもって善行や伝道して喜びを感じていなかったなら霊人体の成長がなかったということでしょう。1週間前の霊人体と今日の霊人体は全く同じと言うことになります。あっという間の肉身生活で、今、原理の願われる生活になっているのか改める必要があります。

ここ数日、雨が降って暑さが収まりました。夏は苦手な季節なのですが、節電の折、熱中症になる方が少なくありません。熱中症予防は水分補給と言われます。水分を摂らないから熱中症になるのですから、その水分を取れば良いのですが、それが分からず、体の欲求が分らないから熱中症になってしまいます。

正常な時には例えば水を欲しているとか、空腹なら食べたいとか感じ、逆に悩んだりすると食欲がなくなります。(逆の方もいらっしゃいますか?)体が欲していることを察知して体の願い通りにしてあげないと健康に支障をきたします。

それでは霊人体はどうでしょうか?毎日の信仰生活のなかで神の愛を欲している声や肉身からの生力要素を欲している声を聞くことが出来ずに生活していないでしょうか。霊人体熱中症というのがあります。

信仰は飢えのある信仰でなければならないと言われます。肉身が欲求するように霊人体も間違いなく神の愛である生素と生力要素を必要とします。その声に耳を傾けなさいと言うことです。

我々は基本的にいつも飢えて乾いていなければなりません。神の愛と実践にです。そうしてこそ本当の信仰の道を歩むことが出来ます。我々は今の自分に満足してそこに安住しようとしているのかもしれません。

肉身の生活だけ考えれば安定は確かに無難な道でしょう。しかし、永遠の霊界生活から見れば決して賢くはありません。

今回、8月1日から8日までラスベガスツアーに参加させて頂きました。そしていろいろな恩恵を受けさせて頂きました。百聞は一見にしかずと言う通り、ラスベガスはすごいところです。空港を降りればすぐカジノ、到るところにカジノがあり、街中が娯楽の街です。

ツアーの中に組まれているショーでは、劇場の舞台が垂直になり、人々が落ちてくる演出や空中ブランコがあり、花火もうち上がりました。夜中でもジェットコースターが走り、現代版ソドムとゴモラそのものといった感じでした。

そのラスベガスにはこれまで教会の基盤はありませんでした。食口もかき集めてようやく集まるという状況で、基盤は皆無に等しい所です。基盤のある韓国やアメリカの東海岸ならもっと勢い良く活動が出来るのに、なぜ今ラスベガスなのでしょうか。

今回の目的は七・一節、七・八節の名節参加でしたが、会場は50名も入ればいっぱいでした。ケーキカットも小さなものでした。想像していたのよりも大変質素なものでした。

お父様は2時間位み言を語られた後、すぐにコロラド川に出かけられました。それも津波が押し寄せてくるような急流をボートで登って行かれました。一歩間違えば命の危険があります。前日も朝から夕方まで14時間半の訓読会をなされました。

その状況から感じたのは、お父様はラスベガスで荒野に等しい所を開拓しておられるのであり、お父様にとってラスベガスは開拓の地であるということでした。

お父様は全てに勝利されました。天地人真の父母定着み言実体宣布大会はお父様の集大成でした。しかし真の父母は決して安住されないことが良く分かりました。厳しい荒野に出かけられて開拓されるのがお父様の世界であり、生涯に渡って神様を求める方であると感じました。

それは神様が開拓の道を歩まれているということではないでしょうか。信仰者もその道をついてくのだ、開拓するのだ、と言うことです。

私たちも今の生活から一歩踏み出して開拓していかなければ正常な信仰とは言えないのだと思います。
統一教会の伝統に40日間の開拓伝道があります。ここに集まっていらっしゃる先輩家庭の皆様のなかにも片道切符を手にして任地に行かれた方がおられると思います。大変感謝であります。

私もかつて学校卒業後、任地で生活し伝道した事が有りました。それでも40日開拓伝道に比べれば楽な立場だったと思います。松本道子ママは原理を語り伝道していたとき迫害の連続でした。それでも毎日毎日キリスト教会を訪ねて行き、最後には信仰の篤い壮婦の方が復帰されて名古屋の基盤になりました。

私たち個人としても開拓に出る必要があると思います。開拓精神ということです。弁当忘れても伝道忘れるなと地区長がよく語られます。伝道を忘れては信仰の成長はありません。
霊人体は栄養素が送られて成長します。

真の父母様は神様に一番近い所で歩んでおられます。私たちも安定して満足していてはいけません。自らの前線を持って神様の愛に触れる必要があります。最も神様が近い所が前線です。生力要素の基盤もここにあります。私たちの信仰は「信仰は人生の開拓者である」のごとくいつも開拓です。

ラスベガスと言えば開拓と考えてください。天の基盤を築くために精誠を尽くす事がとても重要です。2013年1月13日まで残すところ1年6ヶ月となりました。摂理全体を考えたら今は開拓期間です。教会、個人の基盤を築いていく時です。それが私たちの使命です。

お父様は韓国に帰られましたが、また遠からずラスベガスに行かれるでしょう。開拓精神を持って神様の愛を開拓し、天の基盤を開拓する為に頑張って行きたいと思います。

カテゴリー:今週の説教 - 11/08/23掲載

説教(8月14日)

■題目:神様の救援摂理と真のお父様(1)

■説教:徐 辰泰 副教会長

■説教内容

神様の救援摂理と真のお父様
~ 遣わされたのか、召命か?~

A. 救援摂理、復帰摂理、再創造摂理(原理講論、114)

Ⅱ.アダム家庭を中心とする救援摂理(35:215ff.1970.10.15; 92:250ff.1977.4.18)
A. アダム家庭でのカインとアベルの役割
 1. 神様:一男と一女だけを創造
 2. アダムとエバ:多くの子女を生む (1997.12.1)
 3. カインとアベル:長子と次子
 4. アベルの長子権復帰:アダム家庭にメシヤを遣わされるカインがアベルを殺さなかったら、アベルの息子を通じてメシヤを送る

B. アダム家庭でエバが失敗した内容
 1. お父さんと息子をだます: アダムとエバの堕落
 2. 母子協助の失敗: カインがアベルを殺害
 3. メシヤの聖婚のための基台の造成失敗

C. アダム家庭でのメシヤとエバの関係(1970.10.18)
 1. エバはメシヤの聖婚のための基台を造成
 2. エバはメシヤの妹の立場で
 3. エバはメシヤの夫人の立場で
 4. エバはメシヤの母親の立場で準備する

Ⅲ.イエス様を遣わすための救援摂理

A. 環境創造: 原理講論の後篇
1. メシヤの基台: 外的な環境創造
a. 信仰基台:神様と中心人物の縦的関係
b. 実体基台:中心人物とカインの横的関係
c. 実体基台:個人< 家庭< 氏族< 民族< 国家の5段階

2. 一つの民族(ユダヤ教)と一つの国家(イスラエル)を準備
 a. BC722:北王国イスラエルがアッシリアに滅亡
b. BC586:南王国ユダがバビロンに滅亡、捕虜
c. BC535:バビロンがペルシャに滅亡、捕虜帰還
d. BC313:ペルシャがアレクサンダー大王により滅亡、ギリシャ文化
e. BC63:ローマによる統治開始

3. メシヤ降臨当時に最高の外的環境造成
 a. ユダヤ人のメシヤ待望思想
 b. ギリシャ文化の影響とヨーロッパ
  1) 国境線撤廃と民族大移動
2) 交叉・交替結婚と言語統一
 c. ローマの政治的な影響とヨーロッパ
1) 国際高速道路建設
2) ローマの法と行政制度

B. イエス様を遣わすための血統転換(血統復帰)
1. キリスト教が教えるイエス様のメシヤ思想
a. 処女による誕生と聖霊懐胎(マタイ福音書1章)
b. Greek-Rome環境時代の英雄伝記文学パターン
c. 当時の読者たちにイエス様をメシヤとして説明
d. 御言:「救援摂理史の原理観」血統転換=血統復帰(1996.7.31)

2. リベカを中心とする摂理(救援摂理史の原理観)
 a. 父親と息子を騙す:イサクとエサウ
b. 母子協助による長子権復帰
c. ヤコブによる長子権復帰は40代に成功
d. 腹中復帰の過程が必要

3. タマルを中心とする摂理(救援摂理史の原理観)
a. 父親と息子を騙す:ユダと三番目の息子
b. 母子協助による長子権復帰
c. 腹中で長子権復帰が成立
d. 国家的基盤造成のために2000年延長

4. マリヤを中心とする摂理(救援摂理史の原理観)
a. 父親と息子を騙す:ヨセフの父親とヨセフ
b. 母子協助による長子権復帰:イエスと洗礼ヨハネ
c. メシヤの聖婚のための基台:洗礼ヨハネの妹
d. マリヤはイエス様の誕生のための責任のみ完遂

5. イエス様とマリヤとの関係
マリヤはエバの役割を蕩減復帰
(復帰された母の立場で)イエス様の結婚を協助する責任

6. マリヤとヨセフとの関係
a. ヨセフは天使長の立場
b. イエス様はアダムの使命
c. マリヤはヨセフと、性関係を結んではならなかった
d. マリヤとヨセフの間に、実際には息子4人と娘たちが生まれた(マルコ福音書6:3)

7. イエス様の十字架の死の直接的な原因
a. 原理講論:不信(洗礼ヨハネ、12弟子、ユダヤ宗教指導者)
b. 結婚して家庭を持つことができず(2001.1.13)
c. マリヤが協助せず(1996.4.19) :17歳、27歳、30歳の時
d. 洗礼ヨハネの不信の原因:エリサベツ

最後に
 A. 神様の救援摂理史の唯一の結実体
 B. 天宙よりも貴い存在である(1997.9.1)
 C. 堕落以前の本然のアダムの生涯を知ることができる
 D. 血統を通して父子関係を結ばなければならない
 E. 祝福の価値を新しく認識しよう

カテゴリー:今週の説教 - 11/08/16掲載

説教(8月7日)

■題目:神の道を行く人

■説教:柴沼邦彦 モナコ国家メシヤ

■御言訓読:平和を愛する世界人として(P66~P67)

 神の道を行く人は、常に全力で事に当たり、心を尽くして、その目的地に向かっていかなければなりません。この道には執念が必要です。生来、頑固一徹な私は、元から執念の塊です。生まれつきの性質そのままに、苦難にぶつかっても執念で克服して、私に与えられた道を進んできました。

 試練に遭って翻弄されるたびに私を深いところで支えてくれたのは、「神様から直接、み言を聞いた」という厳粛な事実でした。しかし、一度しかない青春をかけてその道を選ぶことが、たやすいことだったでしょうか。逃げたい気持ちになったこともあります。

 知恵のある人は、どんなに困難でも、未来への希望を抱いて黙々と歩いていきますが、愚かな人は、目の前の幸福のために未来を無駄に投げ捨ててしまいます。私も若い盛りには愚かな考えに染まったこともありましたが、結局は、知恵ある人が行く道を選択しました。神が願う道を行くために、一つしかない命を喜んで捧げました。逃げようとしても逃げ場がなくて、私が行く道はただその道以外にありませんでした。

 ところで、神はなぜ私を呼ばれたのでしょうか。九十歳(数え)になった今も、毎日、神がなぜ私を呼ばれたのかを考えます。この世の中の無数の人の中から、よりによってなぜ私を選ばれたのか。容貌が優れているとか、人格が素晴らしいとか、信念が強いとか、そういうことではありません。私は頑固一徹で、愚直で、つまらない少年にすぎませんでした。

 私に取り柄があつたとすれば、神を切に求める心、神に向かう切ない愛がそれだったと言えます。いつ、いかなる場所でも最も大切なものは愛です。神は、愛の心を持って生き、苦難にぶつかつても愛の刀で苦悩を断ち切れる人を求めて、私を呼ばれたのです。私は何も自慢できるものがない田舎の少年でした。この年になっても、私はただひたすら神の愛だけに命を捧げて生きる愚直な男です。

■説教内容

国家メシヤの歩みも12年が経ちました。本日はその歩みを皆様にお話したいと思います。
南米のレダ開発は日本を救う為に1999年9月、お父様の指示で始まりました。そのレダ開発は、元々はパラグアイのオリンポで40修があった時、その修練会が終わった後にお父様からこのまま残るように言われたのが始まりでした。

最初は戸惑いもありましたが、死んだと思えば日本には帰ることが出来ないんだ。と言われるお父様の言葉で覚悟が出来ました。地球の裏側で行うことは表面的に見れば日本とかかわりの無い事の様に思えますが、日本を救う為の摂理として古い先輩家庭が派遣されました。オリンポでの国家メシヤの修練会以降、12年が経ちましたが、その間に昇華された方が5人いらっしゃいます。

お父様の自叙伝の中には熱帯地方の開発に関する内容が書かれています。3年以上の間、自ら釣りの条件を立てられながらパラグアイに入っていくことの難しさを超えて行かれました。釣りをしていると言っても、川の水面に強烈な直射日光の反射する環境では、その光で顔がただれるほど過酷なものです。

お母様が南米の摂理の出発の前にお祈りをされました。パンタナール、レダ開発は、日本が神の前に立つという条件、摂理的な失敗の蕩減の意味がありました。韓国の反対側の地であり、神の国の保護地の意味がありました。

一番困難な土地の開発には食糧問題を解決するという意味もありました。そして豊かな自然環境で趣味産業、環境問題解決、発展途上国の支援モデルとする意味もありました。パラグアイには、世界最大の湿地帯パンタナールがあります。そこは自然の宝庫であり、地形は韓国の国土の形に似ています。パラグアイ川の東側は豊かで人も多く住んでいます、反対の西側は貧しく人はあまり住んでいません。

また、パンタナールには、数多くの動物が住んでいます。カピバラや、アナコンダ、ジャグア、ワニなど本当に多数の動物が居ます。そして、川にはピラニアも居ます。食用になる魚もたくさん居ますので、現地の住民にとっては、それらは食料としての対象です。ですから原住民のインディアンの食生活を改善する事は環境や自然の保護に繋がるのです。

パンタナールの開発の基点であるレダ基地はもっとも難しい所です。過去にもそこで放牧を試みた人が居たのですが、環境が困難で継続することが出来ずに廃屋になり、長い間捨てられてきたような土地でした。お父様はわざわざそこを買われたのです。そして国家メシヤに再度開発を命じられました。しかもその開発は機械の力ではなく、まず人力で行うように言われました。始めに先遣隊として5名の先輩家庭がまずそこに入っていきました。

お父様は、そこで天下一の労働者となりなさいとおっしゃいました。その言葉通り、12年の間ほぼ継続して開拓を続けていらっしゃる方も居られます。そこでは蚊も異常なほどに多く、普段の生活にも困難を生じます。そこで、蚊難(カナン)の地だと言っています(笑)
又、毒蛇も多く、注意が必要ですが、12年間で噛まれた人は一人も居ません。自然と共に生活すると本当に神が近くなるのです。

そのような生活を送る私達にお父様が会いに来てくださったことがありました。我々の顔を見てお父様は、『皆ご苦労様、真っ黒になっているね。インディアンと一緒になった。』とおっしゃりながら笑顔で大変喜ばれました。その時ほどリラックスしたお姿のお父様を見たことが無いほどでした。

そこでは土壌の改良の為に植林を行っています、その場所に合った木を植えると、やせた土壌が改善されていきます。木を植えれば、そこに鳥が集まり、糞をするのでミミズも集まってきて土地が肥えてきます。

ニームの木はやせた土地でも育ち、害虫が付きません。その性質を利用して葉っぱを害虫駆除に使えるようにしています。そして、モリンガの木はとても栄養豊富なのでその葉っぱを使えば飢餓の子供達を救うことが出来ます。様々な食物の栽培にもチャレンジしています。最近ではマンゴーも作れるようになりました。元々マンゴーなど無かった土地ですから、最初は鳥もその実には関心がありませんでしたが、慣れて来るとちょうど実が熟す頃には鳥が皆食べてしまうようになってしまいました(笑)。

そしてなんと水田を作って、米の栽培にも成功しました。実験農場なのです。しかし食物をたくさん作っても、近くには人がほとんど住んでいませんから、売ることもできず、お金にはなりません。いまのところ、牛以外にはお金にならないのです。

そんな中でお父様が大変関心を持っておられる養殖にも取り組んでいます。大学から魚の稚魚を買ってきて、大学とも連携して実際に養殖の実験をしています。その魚の写った写真にサインまでしてくださいました。お父様は、これが、私がやりたかった事だと大変喜んでくださいました。

生活面では、毎日4時30分の訓読の伝統を立てて行きました。また、1年2ヶ月をかけてお父様の公館を建設しました。公館の奉献式は2000年11月30日に行いましたが、その時に飛行機で上空から建物をご覧になっていたお父様が、パイロットに命じられて急きょ降りてこられました。本当に記憶に残る出来事でした。

開拓をして行くにあたり、最初は原住民のインディアンの人々も変な人たちだと見ていましたが、徐々に我々に対する見方が変わってきました。その周辺は治安の面で危険な場所なので、武器を持った犯罪者から襲われる可能性もありました。

知恵を働かせて、そこに海軍の駐在所を自前で作ることにしました。そして交渉して海軍の駐在員を派遣してもらうことが出来ました。更に、新たに警察の駐在所も作って、警察官にも駐在してもらうことができました。元々は危険な場所が、逆にその周辺では最も安全な場所になったのです。

お父様は、行くところには必ず教育センターを作る方針を立てられますので、我々も、200名が入れる教育センターを立てました。常に正しい伝統を立てるのです。しかし開拓をしていくのに、経済的支援は一切ありません。支援を頂くのでは蕩減になりませんから。

奉仕活動は継続が重要です。これまでにも日本や他国からの援助で送られた物があるのですが、現地の人々にはそれを維持する力がありません。例えば、過去に現地に贈られたボートにしても、壊れたらそのままで誰も修理しようとしませんから、無残な残骸となって放置されているのを目にします。

一回のみの援助は無駄になってしまうのです。しかし我々の活動は継続しています。教育面に於いても12年間の援助によって現地の子供達に教育が浸透してきました。道徳性も学力も確実に向上してきています。最近は町から800キロメートルも離れた人のほとんど居ないこの場所に携帯電話の鉄塔が建てられました。

携帯電話会社としては利益にはなりませんが、どんな場所でも通じると言う宣伝になっているようです。我々はそのおかげで日本とも携帯で話しができるようになりました。電気も通じるようになりました。それまでは自家発電を行っていたのですがとてもコストがかかり大変でした。

この活動は、小さくても継続して行っているので、地元の人たちからも良い評判が出ています。政府は何もしてくれなかったが、レバレント・ムーンの団体の人々はいろいろなことをしてくれているという話が広まってきています。この場所で式典があると政府の役人も参席して祝辞を述べるほどになりました。実際に開拓を続けている方々は肉体的には本当に大変です。

ずいぶん年を重ねておられるので、上がらない足を引き摺りながらも頑張っている方もいらっしゃいます。お父様はこの活動は今まで通りやるようにと言われています。神様から言われてノアは120年間同じ心情で歩んで歴史に名を残す人物となりました。我々もお父様の願いに自分の生涯をかけて歩んでいます。最近レダの地が、川の水の氾濫で浸水しています。これまでにない試練にあっています。

しかしそれでも開発を進めています。青年たちがレダに奉仕に行くと、限界を超えて歩んでいる先輩家庭に会います。そしてその歩む姿を見て何故そこまでやるのかと信仰の原点を知りたくなります。真剣になるのです。そして、奉仕活動が終了した後の歩みに大きな変化をもたらします。更にみ旨の中心で歩む青年が出てくるのです。

お父様の自叙伝の中に『私に取り柄があったとすれば、神を切に求める心、神に向かう切ない愛がそれだったと言えます。』と言う一節がありますが、たとえ能力に差があったとしてもこれからもずっとお父様と共に歩んでいきましょう。

カテゴリー:今週の説教 - 11/08/10掲載
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