■説教者:堀 正一 教区長
■御言訓読:■天聖経(第3編 第3章 第2節 34.35)
34人間は、二つの血統が連結しています。一つは、自分を生んだ歴史的な先祖を中心としてサタンの血統に連結しています。この血統が生じた動機は、自分を中心とする自主的自覚性を採ったからです。それでは、神様の血統とは何でしょうか。
自分ではなく、全体のために生きるものです。ために生きる血統です。ですから、倣慢な人は、永遠にサタンの血統圏を抜け出すことができません。その血統圏を抜け出そうとすれば、どのようにしなければならないでしょうか。世界の人は、すべて自分のために生きるのですが、天の側は反対です。自分のために生きようとしないで、全体のために生きているのです。堕落圏を抜け出すための表題は「怨讐を愛する」ということです。
35愛を求めていくときは、心が先に行きます。ところが、相対ができないときには、今まで投入したすべてのものはなくなってしまうのです。ですから、神様は、神様の愛が成立する時まで、はらはらすることを続けていこうとします。
中断はできないので、すべての細胞に愛をいっぱいに満たし続けて関係を結ぼうとするのです。そのようにして、完成する時まで続けて投入し、また投入する心をもって創造活動をしていきます。ここに、ために生きる哲学の根本論理があるのです。
カテゴリー:今週の説教 - 15/10/20掲載