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説教(7月24日)

■題目:信仰を立てる生活

■説教:和田康伸 教区長

■御言訓読:ルカによる福音書(第8章43節~48節)

ここに、十二年間も長血をわずらっていて、医者のために自分の身代をみな使い果してしまったが、だれにもなおしてもらえなかった女がいた。
この女がうしろから近寄ってみ衣のふさにさわったところ、その長血がたちまち止まってしまった。

イエスは言われた、「わたしにさわったのは、だれか」。人々はみな自分ではないと言ったので、ペテロが「先生、群衆があなたを取り囲んで、ひしめき合っているのです」と答えた。
しかしイエスは言われた、「だれかがわたしにさわった。力がわたしから出て行ったのを感じたのだ」。

女は隠しきれないのを知って、震えながら進み出て、みまえにひれ伏し、イエスにさわった訳と、さわるとたちまちなおったこととを、みんなの前で話した。
そこでイエスが女に言われた、「娘よ、あなたの信仰があなたを救ったのです。安心して行きなさい」。

■説教内容

今、全国的に真のご父母様の自叙伝の配布が進んでいます。様々な方たちが様々な形で配布を進めています。渋谷教会の前線隊の食口たちも街頭に出れば、1日3冊から5冊配布できるように定着してきたということです。また訪問で配布し頑張っている方たちもいます。本部でも自叙伝の証しを集め全国の証しが聞こえてきています。

先週、ある姉妹の自叙伝配布の証しと火事の証しのDVDを見ました。以前、総会長からも、自叙伝を持っていた食口の家庭が火事から免れたという証しを聞いたことがありましたが、この証しがまさにその火事の証しでした。

その証し感銘を受け、また先週活躍された、なでしこジャパンの闘いに相通ずるものがあるかと思いますが、それに際して私がとても深く悔い改めさせられた内容がありましたのでそのことについて少しお話したいと思います。
その証しは、インタビューに対して答える形で、最初は43冊の自叙伝配布の証しと、後半はその火事の証しで構成されています。紹介によると、その家庭は三世代が信仰を持っている家庭で構成されていて、祖父母の方が3万双既成家庭で、ご両親が4億双6次の祝福家庭、本人が信仰歴3年の家庭を持つ前の独身女性で保育士だということだそうです。

その方ご自身の対象者の方と修練会に参加して一緒に自宅に帰ると、家の近辺が火事になっていて、2軒隣の家から出火したということで、かなり燃え広がっていて、状況としたら危険な状態だったそうで、周りで見ている人が、危ないので入るなと言われたそうです。本人も修練会から帰ってきて、本当にびっくりされたことと思います。

それでその姉妹は、どうしたかというと、ここで皆さんがもし自分がこの方の立場だったら一体どうするのかという気持ちで聞いてもらいたいと思います。彼女はそういう状況の中で何をしたかとういうと、原理講論や天聖経などのみ言を家の隅々に置いたということです。そして2階に上がって行って、真のご父母様のお写真の前で、原理講論を短く大きな声で訓読したというのです。

家に火が迫ってきているのですよ。そしてそれからお祈りしたというのです。そのお祈りがすごいなあと思いました。「神様、真のご父母様。今、この家に火が迫ってきています。このままこの家を焼いてよろしいのですか?この家の者は復帰されていますし、み言もたくさんあります。神様、今こそ奇跡を起こして下さい。」とお祈りするのです。

聞くところによると彼女は韓国・清平での40日修練会に参加して、そこで、神様と真のご父母様の愛を本当に感じて、神様と真のご父母様から愛されているという思いがみなぎりあふれて、しかし実際の生活では、その愛の世界をよく伝えられなかったというのです。そこで彼女はそのお祈りの中で、「神様、今から伝道が始まります。あなたの愛を証しさせて下さい。」とお祈りするわけです。いや、すごい。本当にびっくりしました。こういうお祈りをするのですねえ。私にはできないと思いました。

そうお祈りすると彼女は、2階から下りて、その時、家族の方は家財道具をまとめたりなどしていたようですが、家族のところに行って一人一人に、ご父母様のお写真を渡して「大丈夫だから、この家は大丈夫だから、守られるから、みんな祈って下さい。」お祈りするように訴えて、本人は外に出て、その時外では、消防士の方々が、必死に消火活動をしている最中だと思いますが、そのそばで、「絶対善霊よ、あそこの火を消しなさい!」と叫んだのだそうです。

いやあ、消防士の方も驚いたでしょう。それが彼女が火事の時に取った行動だというのです。写真も見ましたが、不思議なことに、隣の家は全焼したのですが、この通路ぐらいしか離れていないにもかかわらず、彼女の家は火災を免れて、一切燃えなかったそうです。被害がありませんでした。

きっと絶対善霊が、必死に守ったのでしょう。それで2、3日後、近所にこの家の噂が広まって行ったというのです。あの家には何かあるぞと。そういう話になり、それがどうも自叙伝ではないかということになり、それは、その方の家族がそういうのではなく、周りの人たちが、その火事を通して、そのように言うというわけです。

あそこの家は守られている。自叙伝のおかげだという噂がどんどん広まり、かねて、この方から自叙伝を配布してもらっていた方も、この度のことを知り、もっと真剣に、自叙伝を読んでみますと言ってくる方や、私のところには、まだ配布されていないのですが、いただけますか?と言ってくる方などがいたり、自叙伝がどんどん広まっており現在も進行中だということのようです。

この方のことが大変な証しとなっているようです。そして火事の時に妹さんが帰省していたらしいのですが、その火事のどさくさに財布を盗まれたということでしたが、しかし、一連のその話を聞いて、盗んだ人もビックリしたのでしょうか、財布が、返ってきたということだそうです。

そこで、私が何を思ったかというと、宋総会長様からこの話を聞いた時は、私は単純に、これは自叙伝の力だと思いました。しかしこの証しを見たときに、もちろん自叙伝の力もそうでありますが、この方の絶対信仰の力があったのだと思いました。自叙伝だけではない、信仰の力があってこの奇跡があったと思いました。

信仰歴のまだ浅い姉妹ではありますが、この姉妹の絶対信仰があってこの奇跡を起こさせたのだと思いました。私はそうは出来ないだろうなあ、すごいなあと思いました。イエス様も、「あなたがたが、山に向かって動けと言えば山も動くのだ。」といわれるように、本当に信仰の力はすごいのだと思います。この方のその信仰のゆえにこれが起きたと、改めて信仰のすごさを感じました。

さて、今一つは、なでしこジャパンの話ですが、アメリカとの決勝戦は、パワー、スピード、体格そのものもアメリカとは違っていて、対戦成績を見ても、過去に一度も勝ったことがなかった世界最強のチームで、キックオフから試合の流れはアメリカが攻め続け、後半アメリカが先行、そして宮間選手が同点ゴールを決めその後1点をアメリカが得点しました、残りあと3分のところで、澤選手が同点ゴールし、PK戦で3:1で勝利しました。本当になでしこジャパンの伝説となるような試合でした。テレビの解説によると、アメリカは女子サッカーが盛んで500万人の競技人口があるそうですが、それに対し日本は2万5千人だそうです。その差は200倍です。

そして、しっかりとしたプロリーグがありプロの選手として活躍しているということです。人気選手などはCMにもでているということですから、それなりの収入を得ているということですが、それに対して日本の選手は、プロ契約している人は6人であとはアルバイトや社員として働きながら、夕方から練習など活動を始めるのだそうです。平均月収は20万円ぐらいと、環境からして違いすぎます。

比べ物にならないのですが、アメリカと闘うのは、夢のまた夢のようなことだということですが、実際には勝利しました。快挙を成し遂げました。何がそうさせたのかというとそれは勝ちたいという希望、勝つぞという決意、それが試合の結果をもたらしたのだと思います。もちろん彼女らは信仰を持っているという訳ではないので彼女のたちの勝利に対する確信と決意が奇跡の結果をもたらすという、信仰の大きな力を改めて確認させられた先週一週間の歩みではなかったかと思いました。

私たちが、毎日の生活の中でどれくらい信仰を立てて歩んでいるかということなのですが、この方の証しにあったように「神様、奇跡を起こさせて下さい!」と叫んだように、その彼女の発想は、毎日の生活の延長にあり、もしこの方の信仰が弱かったなら、本当に伝道したいと思っていなかったなら、火事の時にそのようなことはしなかっただろうと思います。

毎日の生活の中で信仰を立てながら、いつも、いつも神様と真のご父母様を証ししたいと思っていたので、いざという時にそういう行動がとれたのだと思います。そういう観点からもう一度私たちは自分の信仰がどうなのかということを振り返ってみなければならないと思います。今、私たちは、摂理の重要な最後の闘いを歩んでいるところですが、今日、真のご父母様はすべての闘いに勝利されて、ゆるぎない勝利圏を打ち立てて下さいました。

先ほどの週間ブリーフィングではナイジェリアでの大会での大勝利の様子がありましたが、ご父母様自ら世界を回りながらその勝利を宣布して下さっています。真のご父母様が勝利されたというのはどういうことかというと、その勝利圏が私たちにも連結されているということで、真のご父母様の子女である私たちも勝利できる立場に立っているということなのですね。自分と関係ないものとして喜ぶのではなく、私たちに連結されたものとして真のご父母様の勝利圏は私たちの勝利だと思わなければならないと思います。

清平では、本体論教育が終わった後に大母様が一人一人と握手し、その時に、絶対善霊をつけて下さっているということで、教会でのそのようなことは全て天運につながっていると言えるでしょう。霊界は目に見えない世界ですが、ビジュアルに確認されなかったとしても、私たちは完全に真のご父母様とつながっているものといえます。

今年、3月に大母様をお迎えして、「天運相続のための新しい出発修練会」を開催した時も、横断幕には「天運相続」という言葉が書かれていました。一般的にはあまり使われない言葉ですが、「天運」は私たちがどんなに努力しても得られないような運勢で、「天運」は個人の運勢の良しあしに関係なく、大きな運勢圏に連結されているものです。

先々週、「生き方講演会」が開催されて、その先生からお話を伺いましたが、大変面白かったと思います。運勢の良しあしは、私たちは、横線を引っ張って、その上にいる時は運勢が良い、下にいる時は運勢が悪いと、そのように思っているのですが、しかし、生きて、私たちは神様と真のご父母様に出会うことを通して、私たちの角度が変わったということです。

横線水平一直線だったのが、右上がりで上下運動するようになりました。神様と真のご父母様に会わなかった時よりも、はるかに良い運勢圏を歩んでいるということですね。私はとても感動しました。この場におられる方々も天運に連結されているということは間違いなく運勢が良くなっている、上向きになっている、間違いなく天運に連結されているということです。お金にも変えられない貴い運勢圏の中で歩んでいるということです。それを実感いたします。

あの天運相続の修練会に参加されていた方々も、間違いなく大きな運勢圏に連結されているわけなのです。私たちは潜在的にはものすごいパワーを持ち、あの火事の証しにあったように大きな運勢に連結されていると思いました。しかし、毎日の生活の中でその運勢圏を現実のものとして、表しているのか。その大きな運勢をいただいているけれども、その大きな運勢を発揮できないでいると思います。

何故発揮できないのかというと、努力していないので、発揮できないのではないかとそのように思っています。いくら、大きな天運に連結されていても、私たちが動かなければ結局腐って無くなってしまう。天運を生かして、それを通してどれくらい実体化出来ているか考えてみてみれば、天運を置き去りにしてきているのではないか。そういう意味では、この火事の証しは、ものすごく衝撃的です。その力がこの姉妹にあるとするならば、皆さん方にも同じ奇跡を起こす能力を私たちは持っている。発揮できる運勢圏を与えられているのでそれを発揮する努力が必要です。

真のご父母様の勝利圏が私たちに相続されようとしています。しかし本当に相続できるかどうかは、私たちの5%にかかっていると思います。真のご父母様の勝利圏の相続は、本当に神様を証しし、真のご父母様を証しし、今、天一国創建のこの時に、氏族メシアとして、切実に念願し具体的に動き、活動する人に相続されると思います。例えば、八大教材教本もそうです。それを相続するためには、本当に精誠を尽くさねばなりません。

そういう意味では、私たちは今、真のご父母様の勝利圏の相続者にならなければなりません。権能において運勢において、すべての勝利圏を相続して、事を成すことができる私たちになって行かなければならないのです。それとともに変わっていかなければなりません。摂理は私たちに変わることを願っています。具体的な行動と活動を通して変わっていかなければなりません。

今まで以上に対社会的な活動を積極的に繰り広げていく私たちでなければなりません。それぞれの地域で、PTA や、自治会そういう地域社会、それぞれの環境圏と事情圏の中で、神様と真のご父母様を証ししていくことができるように努力していくべきでしょう。ご父母様の勝利圏を相続して決意して出発していかなければならないでしょう。

私たちが毎日唱和する、家庭盟誓の8番の中に、絶対信仰、絶対愛、絶対服従の言葉がありますが、その立場に立っているか、もう一度チェックしていかなければならないでしょう。エデンの園において、ヘビはアダムとエバを誘惑して、アダムとエバは半ば死んでもいいというような気持ちで堕落していきました。ですから私たちの信仰もある面においてはいつも命がけということが必要です。

信仰の世界には中途半端な信仰というのはありません。信仰という言葉はいつも命がけであるということを前提としています、なぜなら、アダムとエバが命がけでみ言を失ったので、そのみ言を中心として、歩む時は、中途半端な信仰というのはありません。本当にはっきりとさせないといけません。もしそういう世界がなければ本当の信仰とはいえないでしょう。真のご父母様の生涯を見たときに、七死復活の歩みされたようにいつも死と隣り合わせでした。

程度や立場は違っていても、命をかけて越えていくのだということがなければ、どうして私たちは真のご父母様とともに闘ってゆくことができるでしょうか。特に私が思うのは、女性の信仰はすごいと思います。やっぱり女性が信仰を立てて、男性を生みかえる、どうでしょうか、男性の方出来るでしょうか。本当に頑張らなければならないと思います。

今日、お願いしたいことは一つです。是非とも皆さん、信仰の目標を持ってほしいということです。いろんな目標があると思います、生活する上での目標、お仕事をする上での目標、子育てをする上での目標、いろんな目標を掲げながら生活していると思います。

何を成すのかという目標をはっきりと決めてほしい。目標がなければ全てが曖昧になってしまいます。貴重な時は過ぎ去ってしまいます。2013年1月13日を迎えて、私は一体何をやってきたのかということが一番怖いのです。この一週間、この一カ月、この一年、一体何をするのか、という信仰の目標を持つことが大事です。

例えば、何人伝道するのか、また愛せない人がいたら、良い人間関係を築こう。神様に、真のご父母様に私はいついつまでにこれをこうしますという信仰のはっきりとした目標を立てる事が必要です。目標がなければ曖昧なままに流れて行ってしまいます。目標がはっきりすれば、勝ち負けがはっきりします。信仰生活がクリアになります。

私たちは直接的には信仰生活の成績表は与えられていません。でも、皆さん、いずれの世界においても学期末は成績が発表されます。しかし、間違いなく私たちの信仰生活は評価されています。いずれ霊界に行く時に明らかにされるでしょう。私たちは生きているときに自分自身の信仰の成績表を明らかにしなければなりません。

そのためにはまず、目標を決めて、一生懸命に取り組む、そして、お願いしたいことは、真のご父母様の願う基準から目標を立てて下さい。自分でやってこれくらいできるだろうなあというのではなく、神様が私にこれくらいやってほしい、真のご父母様がこうやってほしいという天の基準を中心として目標を立てて下さい。自分を中心として立てる目標より大きな目標です。

大きな目標だったら、それはときには自分を逆境に追いやることがあります。でも、逆境に追いやられたときに、「ああ、神様、私とともにあって働いて下さい。」というような心境になるのですね。その私たちの信仰において、逆境ということは、私たちが神様と真のご父母様に出会う良いチャンスと言えるのです。

反対に言えば、「神様、どうぞ、働いて下さい。私が命をかけますから働いて下さい。」と祈ることがなかったら、どうでしょう。神様と真のご父母様を求めて必死に祈る。そういう体験をしてこそ私たちの宝となります。一心不乱、一生懸命その中で神様と真のご父母様との出会いがあります。

自分自身を逆境に追い込むことを通して、信仰の新たな道が開かれていきます。そうではないでしょうか。そういう意味で、私たちにはもう後、600日も残っていません。その期間に私は何をするのか。もう一度、お父様の天一国創建に合わせて、私が何をするのか。私の家庭が何をするのか。もう一度目標を明確にして、天に誓って私たちは出発しなければなりません。そうであってこそ、私たちは真のご父母様とともに天一国を創建していく天の勇士、烈女となれるのではないでしょうか。

私にとっては、この火事の証しは、衝撃的というか、いろんなことを考えさせられました。本当に絶対信仰に立ってこの一日を歩んでいるのか、それをもう一度自分自身を振り返り、神様とともにご父母様とともに、歩むことのできる勇士、烈女となって行きたいと思います。それを神様が、ご父母様が願っているとそのように思います。今日から始まる新たなこの一週間、天のお父様、真のご父母様とともに出発できる一週間となれるように願っています。

カテゴリー:今週の説教 - 11/07/26掲載
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