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説教(5月13日)

■題目:「アベル国連」を創る平和大使と私たちの使命

■説教者:菊谷清一 UPF日本事務総長
      (平和大使協議会中央会事務総長)

■御言訓読:平和神経(平和メッセージ9・2・13)

皆様、人間は今まで、歴史を通して、絶えず人間を中心とする平和運動のみを展開してきました。その良い例が民主と共産の対決です。個人の権益と自由をどれくらいより認定し、保障するのか、その程度の差だけであって、民主主義も共産主義も、すべて父母を失った子女たちがカインとアベルに分かれて争う、兄弟間の紛争の範疇を抜け出すことができませんでした。

不完全な人間ばかりを中心として展開する平和運動は、歴史的に常にその限界にぶつかり、挫折してしまったのです。世界平和実現の華やかな夢を抱いて出発した国際連合(UN)が、今日その生まれながらにしてもつ限界点にぶつかり、人類にこれ以上希望を与えることができずにいることも、正にこのような理由のためです。一言で言えば、天が直接運行し、歴史を摂理できる時を迎えられなかったということです。

したがって、神様の永遠の創造理想である平和理想世界を実現するために、カイン格である既存のUNを更新するとともに、新しい次元で平和理想世界王国の機能を発揮できる天宙的次元のアベル格のUNの姿が、正に「天宙平和連合」です。今、皆様と共に誕生した「天宙平和連合」は、神様の勝利であり、真の父母様の血と汗と涙の結実であり、皆様の希望であり、願いです。

カイン的な既存のUNの前に、天一国を代表するアベル的王国の使命を果たすようになるでしょう。したがって、神様の創造理想世界の実践郷を成し遂げるべき使命が、正に世界的指導者であられる皆様に下された天命であることを肝に銘じてくださるように願います。

アベルUNの旗を掲げて、全世界の不条理と悪を真の愛で掃き出しましょう。誇らしい「天宙平和連合」の平和組織となり、世界中の祝福家庭を守り、祝福の地、この地球星を守る守備隊の役割を完遂いたしましょう。

皆様、昨今の世界情勢を冷徹に分析してみてください。共産主義の仮面を脱いだといいますが、今も中国やロシアのような周辺の好戦的な強大国は、虎視眈々と力のない小さな島嶼国をねらっています。どの国家でも、小さな島嶼国としては、単独でこの強大国の政治、経済、軍事的攻勢にはかなわないでしょう。彼らがその気になれば、一日でも無血占領を敢行できる力をもっているのです。

皆様、環太平洋圏に安定と平和が定着するとき、人類の平和も保障されるでしょう。怒涛のごとく押し寄せてくる周辺の強大国の途方もない津波を、単独では阻止することができません。環太平洋圏のすべての島嶼国が一つに団結し、神様が願う神文明圏の祖国を創建しなければならない時が来ました。

赤道を中心におき、南北に散在している太平洋圏の小さな島嶼国はもちろん、日本、台湾、フィリピン、インドネシア、ソロモン群島、オーストラリア、ニュージーランドなど、すべての国家が、一つの国のように協約を結んで連合圏を広げ、人類の平和と安定を保障してくれる環太平洋文明圏を守らなければなりません。日ごとに激しくなっていく環境破壊と戦争から、人類の未来の命綱であり生命線である海洋圏を保護して生かし、未来の平和のために本然の資源を守るべき責任が皆様にあるという意味です。

カテゴリー:今週の説教 - 12/05/16掲載
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