■題目:カインとアベル
■説教者:梶栗玄太郎 会長
■御言訓読:平和神経・メッセージ11
<人間を中心とする平和追求の限界>
ところで、人間は今まで、歴史を通して、絶えず人間を中心とする平和運動ばかりを展開してきました。その良い例が民主と共産の対決です。個人の権益と自由をどれくらいより認定し、保障するのか、その程度の差だけであって、民主主義も共産主義も、すべて父母を失った子女たちがカインとアベルに分かれて争う、兄弟間の紛争の範疇を抜け出すことができませんでした。
人類は、誰彼を問わず、例外なくサタンの血統を受けて生まれたサタンの子女たちです。皆様自身のことを一度考えてみてください。日常生活の中でも、時々刻々、あらゆることにおいて善と悪が皆様の内部で主導権の争奪戦を展開しているではないですか。
したがって、このような不完全な人間ばかりを中心として展開する平和運動は、歴史的に常にその限界にぶつかり、挫折してしまったのです。世界平和実現の華やかな夢を抱いて出発した国際連合(UN)が、今日その生まれながらにしてもつ限界点にぶつかり、人類にこれ以上希望を与えることができずにいることも、正にこのような理由のためです。一言で言えば、天が直接運行し、歴史を摂理できる時を迎えることができなかったということです。
皆様、しかし今では、時が変わりました。過去80年以上の歳月を捧げ、ひとえに天の道だけを歩んで勝利したレバレンド・ムーンの勝利的基台の上に、ついに後天開闢の時代が宣布されたのです。罪悪と桎梏の沼で苦しんでいた人類を解放・釈放させ、自由と幸福の世界である創造本然の理想世界を創建する天運の時が、私たちと共にあるのです。
■説教内容
今日の題目はカインとアベルです。よい題名です。何でもそこに入ります。
なぜアベルは殺されたのでしょうか。『弱かったから』との事です。
原理には、カインの使命として、カインが立てるべき蕩減条件については書かれていますが、アベルの使命については何も書かれていません。ですからその点について分からない事もあるでしょう。カインとアベルの戦いは、最後は力の戦いです、強いほうが勝つようになっています。
イエス様は右の頬を打たれたら、左の頬を出すように言われました。『右の頬を打たれたら左の頬を出すのではなく、殴り返さなくてよいのか』と言う人がいます。あるクリスチャンの先生にこの件について質問をしました。長い間クリスチャンは迫害されてきて、どのようにしてやってきたのでしょうかと質問をしました。
そうしたら『あれは抵抗と言う意味なのです。自分は3倍打ち返します。』とおっしゃいました。文 亨進世界会長は少林寺拳法の達人です。強いから誰も手を出しません。これも一つの生き方です。最後の対決の時には左の頬を突き出している余裕などありません。アベルは殺されてはならないのです。強ければアベル、カイン両方とも生きて歴史が変わっていたかも知れません。
抵抗の方法は皆違います。それも良いと思います。今日のカイン、アベルは二大陣営に分かれます。第二次世界大戦で 日、独、伊は、技術力で負けました。日本は精神力では負けませんでした。
善悪闘争歴史において善の側が勝利して、悪の側を滅ぼしたのが第二次大戦でした。善が悪を倒して、善の世界を建設しなければなりません。勝利を敵に譲って打たれて勝つことを考えていると思いますが、皆それで犠牲になっています。
第二次大戦後、自由と共産の二大陣営の対決が続きましたが、文鮮明先生とゴルバチョフとの会談で、ゴルバチョフは文先生の教えに従って共産主義帝国を終焉させるようになりました。そして北朝鮮でも、神主義と頭翼思想によってのみ南北統一が可能であると宣言しました。
その時期は思想戦に勝ったのですが、また共産主義が盛り返してきました。特に中国は発展してきました。本当に脅威なのです。カインがアベルを殺したのと同じように考えています。カインが怒り狂った時に何を話しても無理なのです。その時は熱戦になってしまうのです。
思想戦に負けたので、米、韓、日、皆左に傾いています。小学校から教えているので、国が傾いていっても仕方ありません。韓国でも日韓トンネルよりも韓中トンネルが先だということになってしまっています。中国に傾いています。
日本も最たるものです。現政権には、かつての過激派や中核の人たちが多く居ます。がたがたです。来年は選挙で入れ替わる時なのです。何とか国家として防衛力もつけていかなければなりません。
自衛隊も今回の災害で10万7千人が派遣されましたがその時には日本の防衛は空っぽになりました。今回の津波では、青森から千葉まで六県において、合計すると東京都区内と同じ面積が冠水したそうです。大きな被害です。その時に自衛隊は良くやったのですが、そういうガタガタの状態の時に日本を狙う中国やロシアが日本の近海に近寄ってきました。
しかし、それを阻止するようにアメリカ軍が武器も装填した艦隊を送ってきました。福島の近くに停泊しました。日米共同作戦を展開させました。そして日本は滅びずに国土が守られました。韓、日、米が一つになってこの危機を守り抜きました。
なぜでしょうか。神様が許可するからアメリカが動いたのです。その前に、文鮮明先生が今回の震災に対して最も関心を持って、義捐金をくださいました。日本を何とか救援しなければならないと決意されました。それゆえに神様が許可されたのです。感射しなければなりません。
背後でそのように歴史が動きます。韓国は神様の祖国だと宣布されたのに左翼政権になったらどうしますか。共産主義では天一国の基台にはなりません。勝共統一でなければなりません。日本も左翼ではいけません。アメリカも同じです。この短期間に思想闘争を展開して右傾化が必要です。アベルは強くなければならない。強い日本になる必要があります。強いアベルとなるのは我々の責任分担です。
文先生は武道と踊りを組み合わせる必要があると言われています。踊りを踊っているうちに武道を覚えるような運動です。これからの課題ですが身につければ強くなれるでしょう。最初に2013年1月13日の起源節を迎えましょうと祈られました。もし迎えられなかったらとうなりますか?出来なければ延長するとも言われていますが、そうなっても良いのでしょうか?
文先生もご高齢です。文先生はどれほどご苦労されるでしょうか。目を覚まさなければなりません。一年半の間、時間がありません。命がけで乗り越えなければなりません。来年は韓国、アメリカの大統領選があります。中国、北朝鮮の首脳も変わります。大変革期です。
これをチャンスに切り替えなければなりません。弱いからといって満足していてはなりません。やるべき事をやらなければなりません。真剣さが必要です。
今回の震災で津波の時の教訓は、いち早く高台に避難することでした。考えている暇はなく、とにかく高台に避難することでした。霊的な津波がやってくる時には、先祖たちが降りてきます。よく働かないものは連れて行かれると言われます。霊界の高台である天国にいち早く避難しなければなりません。これが教訓です。
カインとアベルが一つになり母のもとに帰り、そして父のもとに帰り、神様のもとに帰る。これが復帰の路程です。アベルの陣営はカインの陣営を屈服して母と一体となって父母のもとに捧げる、それは韓国を勝共国家として捧げる。神様の祖国として日本を勝共国家にして捧げる。アメリカもそうです。左翼政権の下に天一国は出来ません。脅威といって怖がってはなりません。
早く文鮮明先生ご夫妻の苦難の道を取り除いて解放されるようにしなければなりません。文先生が神様を解放されたように、我々が文先生を解放する力にならねばなりません。弱くなってはいけません。これからは面白い時代が来ます。やればやるほど出来ます。出来ないものは何一つありません。
自信と確信を持って頑張りましょう。日本には「頑張ろう!」というスローガンがありますが何をがんばるのでしょうか。そこに道筋をつけなければなりません。
最後の時です。あらゆる予言がこの間に行われます。真剣に命がけで成し遂げて行きましょう。これがカインとアベルの題名に対する本日のメッセージです。